設立の経過等
東京都の畜産業はこれまで、戦後の食料不足の時代を経て、昭和30年半ばに農家数、 飼養頭羽数ともにピークを迎え、全国でも上位に入るほどの勢いがありました。しかしその後、急速な人口の増加、農村の都市化により、昭和の終わり頃にはその存続が危ぶまれるほど畜産農家数は激減してしまいました。肉用牛についても同様に、平成に入っても減少の傾向は変わらず、現在に至っております。
また現在の東京都の肉用牛畜産業をとりまく情勢については、高齢化・担い手不足による飼養戸数の減少や素牛価格の高止まり、さらにはTPPによる競争の激化や、新型コロナウイルスによる外食産業の停滞、インバウンド需要の減少などにより、生産現場はより厳しい状況となっています。
このような厳しい状況の中、生産者、関係団体、流通団体等、東京都肉用牛関係者が一 丸となり、生産基盤の強化、東京都産肉用牛の高付加価値化等に向けて取り組んでいくため、当協議会を発足しました。